この不思議な形をした生物は何でしょう?
正体は、約6億年前から変わらぬ姿で生きた化石と呼ばれる「ミドリシャミセンガイ」。
有明海では「メカジャ(女冠者)」と呼ばれます。
たしかに「三味線(シャミセン)」に似ている。
メカジャ(ミドリシャミセンガイ)の生態・生息地
貝ではなく腕足動物の一種
「・・・ガイ」という名称から「貝」の一種化とおもったら、分類上は、「腕足動物門舌殻綱舌殻目(無穴目)」という種類なのです。
この種で食用にされるのは「ミドリシャミセンガイ」だけといいます。
名前は貝だけど貝では無い、江の島ゆかりの腕足動物。【新着生物】モース来日140年記念 生きた化石「シャミセンガイ」の生体展示開始 https://t.co/F63UtVWA5x pic.twitter.com/GFnsWeR6Nz
— 新江ノ島水族館 (@enosui_com) July 15, 2017
二枚貝が左右に貝殻を持っているのに対し、シャミセンガイは、上下(背腹)に殻を持っています。
<メカジャ捕獲時の動画>
メカジャだ! https://t.co/iqczDBy06E
— ぴよきち (@piyokichi) August 19, 2019
泥砂の中に穴を掘って生息
砂泥の中に縦穴を掘り長い尾を下にして潜って生活し、水中にある微生物に死骸などの有機物を食べています。
日本における生息域は、青森県以南。生息数が減少しており、現在は水揚げはほとんどなくなっているといいます。
<販売時の風景~Twitterより>
メカジャ久々の入荷❗️#有明海#有明海の珍味#有明海の宝物#みどりシャミセン貝 pic.twitter.com/zjdhbQA2Ct
— h.funatu (@funatu_h) November 8, 2019
メカジャ(ミドリシャミセンガイ)の食べ方・料理
古くから、福岡県柳川市や佐賀県佐賀市周辺で郷土料理として食用にされています。
味は貝よりも甲殻類に近く、塩ゆで、味噌汁、煮付けなどにすることが多いようです。
有明海からたくさんの食べ物が!(ムツゴロウはすでに皆んなの胃袋に…)
ミドリシャミセンガイの美味しさは特筆。#野食会 pic.twitter.com/1ZK3Pio3F1— aya (@nanakomn) October 8, 2017
ミドリシャミセンガイを食べました。食感を抜きにしてもイカやタコよりは貝に近い味がしたように思います。門レベルの違いはぼくには感じ取れませんでした。 pic.twitter.com/BZF9tDjtfb
— くまがい (@kmoooooog) June 15, 2016
「メカジャ」が食べられる店
■居酒屋 ふるかわ
住所 佐賀県佐賀市愛敬町3-7一番街2階
電話 0952-26-6380
営業 17:00〜23:00
定休日 日祝日
席 15席
<紹介記事>薄口醤油と酒のほか、甘みを付けて煮付けにするのだそうです。
■佐賀郷土料理の店「蔵」
住所 佐賀県佐賀市大財1-3-19
電話 050-3464-3517
公式サイト
<紹介記事・体験談>(Ameblo)酒のツマミに
■魚屋食堂「夜明茶屋」
住所 福岡県柳川市稲荷町94-1
電話 0944-73-5680
ぐるなび
メカジャのお取り寄せ・通販
資源が減っているだけに、市場に出回る数も限られているようです。かろうじて上記2店舗での販売が確認できました。
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