ヒトデを食べる、なんていったら、ほとんどの人がびっくりしますよね。でも、全国でただ1か所、伝統的にヒトデを食べる習慣が残っている地域があるのです。
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ヒトデの旬は5月~6月 卵がびっしり
熊本県天草市、ヒトデの卵巣が満タンになる5月~6月、主婦たちはこぞって浜辺に行き、マヒトデ(キヒトデ)を探します。
天草市でも、ヒトデを食べる習慣があるのは、栖本や宮田(みやだ)、御所浦(ごしょうら)、龍ヶ岳~上島の東海岸(八代海側)に限られるそうです。
マヒトデ(キヒトデ)は、日本全国に生息しているのに、不思議ですね。
一般にヒトデ類は、体内にカドミウムや鉛などの重金属を多く含むこともあり、食用には向かないといわれています。
種類によっては、フグ毒として知られる「テトロドトキシン」を含んでいる場合があり、注意が必要です。
ヒトデの調理方法
さて、収穫したヒトデはどうやって調理するのでしょう。
天草市で食べられているマヒトデ(キヒトデ)も、サポニンを含んでおり、生ではなく、茹でてから食べます。
ヒトデはウニと同じ棘皮動物。茹でたヒトデを裏返し身を開くと、卵が入っています。卵はウニよりも大きい粒で、ボソボソとした食感。味はエグみのあるウニ
といった感じだそうです。このエグみは、サポニンの成分に由来する苦味なのだとか。
その卵をほじくり出して食べたり、お寿司の軍艦にしたり、つくだ煮にしたりするのだそう。
飲食店でも、このとおり、季節になると「入荷しました」の管板。
地元の人は美味しくいただいているのですから、他の地方の人も試してみては?
ただしヒトデの種類は間違えないように。
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食用ヒトデのことがよく分かる動画集
<素人がヒトデを茹でて食べるYoutube動画>
<プロ料理人がヒトデを収穫して料理するyoutube動画>
<天草市栖本の家庭の伝統的風景として~Youtube動画>