今、食料としてのコオロギが注目されています。
狩猟による希少な野生動物を絶滅の危機から救うことができる。栄養失調の子どもを無くすことができる。地球を食糧難から救うことができるかもしれない。そう言われています。
養殖効率が極めて高いコオロギ
家畜の飼育頭数を増やせばいいのでは?などと言う人がいるかもしれませんが、家畜の飼育には膨大な飼料、水、労力が必要です。
その点、コオロギの養殖は驚くほどコスパが良いのです。
エサの必要量は牛の5分の1、水の必要量は牛の場合と比較して0.02%、温室効果ガスの発生量も牛の場合の3%程度と、非常に効率が良いのです。
希少な野生動物を絶滅の危機から救うコオロギ
中国の野生動物食は単に食文化なのかもしれませんが、アフリカなどでは、生きていくために必要なタンパク源として野生動物を食べざるを得ないという事情もあります。
人口が急増を続ける中、自然環境が損なわれ、食糧難はいっそう深刻になっています。
特に栄養失調の子どもたちには有効です。コオロギパウダーは日持ちする上に、オートミールに入れたりソースに加えたり用途も広いのです。
今こそ、昆虫食を根付かせることが必要なのです。
【参考】コオロギを食べれば、絶滅危機のキツネザルを救える? マダガスカルに昆虫食を広める研究者たちの挑戦
無印良品が「コオロギせんべい」を発売
【ネットストア先行販売】コオロギせんべい
これからの地球のことを考えて、コオロギのパウダー入りのせんべいをつくりました。本日5月20日(水)より、無印良品ネットストアにて先行販売を開始します。https://t.co/Epl4pjqCFb— 無印良品 (@muji_net) May 20, 2020
無印良品は徳島大学と連携してコオロギ粉末入りのせんべいを開発しました。
社会的にも広く認知され、環境保全の活動にも積極的な「無印良品」がコオロギせんべいを開発したのには、ちゃんと理由があります。
公式サイトでも、食糧難への問題提起、食肉生産による環境負荷の問題、栄養価のことなど、やさしく解説されています。
コオロギせんべいの味は?
コオロギせんべいは、コオロギをパウダー状にしてせんべいに練りこまれています。海老のような香ばしい風味が特徴とのこと。
2020年5月20日からネット販売を開始したものの早々に注文が殺到し、品切れが続いているという「コオロギせんべい」。
SNS上にも、実際に食べた人の感想はほとんど投稿されていません。
ただ、無印良品からの特別提供なのか、ライターの人が実食レポートしている記事がありました。
コオロギせんべいを独自に作ってみた人がいた
既に大好評の「コオロギラーメン」

画像出典/ANTCICADA
2015年、ラーメンの有名店「ラーメン凪」がコオロギラーメンを提供して話題となりました。
まるで海老ラーメンのように香ばしい風味は、全国各地のイベントで大好評。
昆虫食の魅力を探究する『ANTCICADA(アントシカダ)』と共同開発されたコオロギラーメンには、2種類のコオロギでとったスープはもちろん「コオロギ醤油」を使ったタレに、特製の「コオロギ油」さらには「コオロギ練り込み麺」と1杯に約100匹のコオロギを贅沢に使用していました。
この、コオロギラーメンが2020年4月29日よりネットショップにて販売開始されているというのです。
新型コロナ禍で自宅で過ごす人が多い中、話題性ばっちりのお取り寄せになるに違いありません。
女優長澤まさみさんも「コオロギラーメン」を絶賛
女優の長澤まさみさんが2019年11月21日に放送されたTBS系列のテレビ番組「櫻井・有吉 THE夜会」に出演し、「コオロギラーメン」を絶賛しました。
あいにく筆者はこの番組を見逃してしまいましたが、番組では、長澤まさみさんが「コオロギはタンパク質が豊富なんです」と昆虫食に理解を示しており、「コオロギラーメン」を食べ始めるとスグに「美味しい!」と全く抵抗を感じていない様子だったとのこと。
まだまだコオロギの話題はたくさん転がっています。昆虫食の代表格として、普及し始める日が近いのではないでしょうか。
今から偏見を持たずに心の準備をしておいたほうがよさそうです。
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